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(第8回)
<<兄弟いっぱい M42マウント>>

  2003年6月


 コシナから「フォクトレンダー ベッサフレックスTM」が発売され
にわかに注目されてきたM42マウントですが
その昔は各社乗り入れ可能なユニバーサルマウントとして
多くのカメラ・レンズが生産されました。
そこで、今回は国産のM42マウントカメラについて
メーカーごとに紹介します。


「TMとは?」
 前出のフォクトレンダーについている「TM」とは、
「Thread:スレッド(ネジこみ) Mount:マウント」の略称です。
 元来ツァイスイコン・フォクトレンダー(合併時の名称)の
イカレックスについていた記号です。
 イカレックスはバヨネットマウントも生産していたので、
区別のために付けられた記号なのです。
 後にフォクトレンダーはローライに吸収され、イカレックスは
「フォクトレンダー VSL」(ネジこみのみ)として生産されます。
そのときに以前の名残で「TM」の文字がついていました。


アサヒ「ペンタックス」
 M42マウントといえば、まずペンタックスを思いつく方が多いでしょう。
初期のアサヒフレックスは37mm径のネジこみマウントでしたが、
1957年ペンタプリズム式のAP型からM42マウントとなりました
(ちなみに「ペンタックス」とはこのAP型の商品名であり、
以後の型との区別で通称APと呼ばれているのです)
その後、K/S2/S3/S2スーパー/SVが発売されました。

当店の在庫
ペンタックスK¥29000
ペンタックスK¥29000
図をクリックすると拡大図が開きます

1964年には大ヒットカメラ・SPが発売されました。
皆さんの家にある古いカメラの多くがこれではないでしょうか。
若かりしころ初めて買ったカメラだという方も多いはずです。
「フォクトレンダー ベッサフレックスTM」はSPの復刻版といってもいいほど
操作系が似ています

当店の在庫
ペンタックスSP(委託)¥30000
ペンタックスSP(委託)¥30000
図をクリックすると拡大図が開きます

その後、開放測光のSPF・初の絞り優先AE1眼のESも発売され、
フィッシュアイ17mmF4から超望遠1000oF8まで多くのレンズが生産されました。
カメラの機能向上によって、レンズも多種多様なタイプが発売されています。
ボディ型番 機能 対応レンズ名称 外見上の特徴 紹介図
(クリックで拡大)
AP 2リングプリセット式 タクマー 絞りリングが2つ
(ひとつはプリセット用)
タクマー
K・S2・S1 レバー付き半自動絞り式 オートタクマー 半自動レバー オートタクマー
S3・SV・SP・SL 完全自動絞り式 スーパータクマー 自動絞り切り替えスイッチ スーパータクマー
SPF・ES 開放測光対応定位置ロックピン SMCタクマー マウント基部にロックピン SMCタクマー
表1、ペンタックスのM42マウントの変遷

他にも、紫外線写真用のクオーツタクマー
赤外線写真用のウルトラアクロマチックタクマーなど
特殊用途のレンズもありました。



フジカST
  1970年にST701が発売されました。
そのころは絞り込み測光でしたが、ST801より開放測光となり、
対応定位置ロックピン付きのEBCフジノンレンズが発売されました。
のち、ST901・605・605Uと発売されました。


リコー
   1967年にシングレックスTLSが発売、絞り込み測光で、
縦走りメタルフフォーカルプレーンシャッター機でした。
1970年にはファインダーがアイ・ウエストレベル切替え式の
TLS401が発売されました。
(ちなみにアメリカで発売された「シングレックス」は
ニコン「ニコレックスF」と全く同じモデルで、
ニコンFマウントのリケノンレンズ付きという変わり種でした。)


ヤシカ
 ヤシカは1961年にオリジナルバヨネットからM42に変更した
「ペンタJ」を発売するなど、コンタックスと提携するまで
10数機種のカメラを発売しました。
ヤシノン21mmF3.3という対称型の極薄レンズ
(要ミラーアップ)も生産していました。


その他のメーカー
  マミヤはCP/1000TL/1000DTLなどで、
このメーカーは、独自のバヨネットマウント2種、
エキザクタマウント、M42マウントといろいろ生産していて面白いメーカーです。
 オリンパスは開放測光対応定位置ロックピン付きレンズの
FTLを少量ですが生産していました。

当店の在庫
オリンパスFTL(珍品)¥50000
オリンパスFTL(珍品)¥50000
図をクリックすると拡大図が開きます

 ほかにもチノン・オサノンなどが発売していた1眼レフもM42でした。

このほかに本家プラクチカを筆頭に海外でもたくさん生産されたマウントですので
非常に楽しめます。ロシアではいまだに生産されているようですから、
輸入販売している店に問い合わせてみてはいかがでしょうか。


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